悟りは毎日起こっている。
あなたに気づかれるのを待っている。
『「悟り」は、簡単で、自然なことです。』(本文より)
11歳で薔薇十字会員となり、
インドでマハリシ・マヘシ・ヨギと共に過ごし、
日本で仏教、神道、シャーマニズムに出会った
京都在住のボヘミア人 ルドルフ・コラールが、
パタンジャリや空海を含む
多くの先人たちの教えを引きつつ説く
人間の意識と原初的な気づき体験の必要性。
最もシンプルな生の秘密が、
今ここに記される。
ルドルフ・コラールの記した英文を
舞踊家でもあるコラール伊織が、
柔らかに舞うような日本語で、美しく読みやすく翻訳。
世界を渡りながら数々の顕教・秘教の中で50年間瞑想を実践しつづけてきた著者が、
誰もが簡単に日々到達している「悟り」にシンプルに気づかせてくれる書です。
ルドルフ・バレンタイン・コラール
MBA、ヨギ/限りなく好奇心旺盛なボヘミア人
著者の第一の研究は、常に、意識についてだったが、アメリカからインド、沖縄、そして現在は京都へと移り住む過程において、魔法と霊的な癒しが、著者の注意を惹いた。より難解で、神秘的で、深遠であればあるほど、より興味深く感じたという。著者は、日本と沖縄における、シャーマニズムと神道の秘伝が、携帯電話に夢中の世代によって失われないことを、固く念じている。
著者は、11歳のとき、薔薇十字の会員になった。また古本屋やガレージセールから、ありとあらゆる魔法の本を収集した。1960年代にあらゆることを試み、しかも記録を取った。カソリックとして育った著者が、仏教を学ぶようになったことは、「ロジカルなこと」と。大学の頃、アジア学を副専攻に取り、合気道と瞑想を学んだ。その後、1970年代にインドへ行き、マハリシ・マヘシ・ヨギと出会い、彼の生徒となった。そのころ、長期間に渡って瞑想をする機会に恵まれ、それを通して、自身を理解する上で、突破口となるような経験をした。後に、女性聖人であるアマと出会い、彼女が著者に「ダルシャン」(高次の領域を直接的に理解させること)を与えた。それ以来、人間の状態について、より興味を持つようになった。
現在、日本の古典舞踊の舞踊家である女性と結婚している。彼女もまた、神道について学んでおり、日本人のものの見方について、著者の研究、理解を助けている。彼女の存在に、著者は心から感謝しているという。
目下、日本で、庭の世話をしながら、静かな生活を楽しんでいる。
(訳者について)
コラール伊織
舞踊家
日本の伝統に基づきながら、現代のお客様の心に訴えかけることのできる、世界的な視野をもった、今日の作品を創ることをミッションとする。
シアトル大学大学院アート・リーダーシップ修士号MFA(2010)、ヨーロピアン大学院大学表現アート認定資格CAGS(2013)を取得。
日本舞踊の五大流派の一つ、正派若柳流の名取を取得(2014)。
瞑想家である夫ルドルフ・コラールとともに、瞑想と日本舞踊を教える教室、玄武庵を、京都にて共同主宰する。