訳者の江口之隆さん(西洋魔術博物館館長)による本書の特別解説&関連収蔵品紹介(PDF)をプレゼント!第一次世界大戦当時の幸運絵葉書が当たるSNSご紹介キャンペーンも!
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https://book.hikaruland.co.jp/20040122/asupernaturalwar/
愚かな妄信か、それとも愛する人を守るための最後の命綱か。
第一次世界大戦期のヨーロッパで、数々の「迷信」や「呪術」が復活し、世を賑わした。
護符、占い、予言、霊媒、魔術儀式、まじない、都市伝説……
現代総力戦の幕開けの時代、〈超自然的なるもの〉に人々はなにを求めたのか?
空前の大量死と社会変動に対峙するなかで、オカルトパワーの約束に魅入られた人々の驚くべきストーリーを明らかにする。
全世界で死傷者1800万人超、
未曾有の大災厄から生まれた無数の伝承・呪物で紡ぎ出す、
かつてない〈戦争民俗学/戦争社会学〉の名著。
当時の多種多様な信仰・実践の詳細や、戦時期における超自然の役割を精査。
20世紀初頭の西洋における幅広い問題関心に光を当てる。
「…人の心のより深いところにある謎や
さらに別の領域に関する歴史もまた歴史である。
本書をお読みいただければ、
超自然が戦争体験に関して多くを教えてくれること、
また戦争が超自然体験に関して多くを教えてくれることをご理解いただけるだろう」
(本書「序文」より)
目次内容
序文
第1章 驚異に満ちた戦争
第2章 予言の時代
昔の予言、今の予言
あふれでる現代の予言者たち
星を眺めて
アルマゲドンと新たなる世界秩序
ドイツ皇帝の数字: 666
オーウェン・デイヴィス(Owen Davies)
ハートフォードシャー大学教授(社会史)。魔女、魔術、幽霊、民間療法、グリモワール(魔道書)について幅広い研究を行っている。著書に「世界で最も危険な書物-グリモワールの歴史(宇佐和通訳、柏書房、2010)」、Paganism: A Very Short Introduction (2011)、Magic: A Very Short Introduction (2012)、America Bewitched: The Story of Witchcraft after Salem (2013)、編著にThe Oxford Illustrated History of Witchcraft and Magic (2017)がある。
訳者 江口之隆(えぐち・これたか)
1958年、福岡県生まれ。魔術研究家、翻訳家。主な著書に『黄金の夜明け』(亀井勝行との共著、国書刊行会)、『西洋魔物図鑑』(翔泳社)など、訳書にリガルディー編『黄金の夜明け魔術全書』、クロウリー『新装版777の書』(国書刊行会)、シセロ夫妻『[黄金の夜明け団]入門』、イェンセン『ウェイト=スミス・タロット物語』(いずれもヒカルランド)などがある。フォロワー数6万人超のTwitterアカウント「西洋魔術博物館」を主宰。魅惑的な西洋魔術の世界に関するウィットに富んだ情報発信で幅広い層の人気を呼んでいる。