トランプ大統領の再登場で日本の核戦略は大激変する!
唯一の被爆国・日本の核ミサイルが、核なき世界と独立国家・日本をもたらす――ゲーム理論が導き出した驚愕のパラドックス
2025年、アメリカ大統領として再びトランプが戻ってくる。トランプは世界の政治状況を大きく変化させるだろう。とりわけ中国、北朝鮮、ロシアという核保有国に囲まれた日本は、韓国の政情不安も重なって新たな核戦略の構築を迫られるはずだ。
戦略論の専門家である著者は、ゲーム理論を応用した独自の「核心理表」を駆使して、核なき世界のためには日本の核武装が不可欠という驚くべき結論を導き出す。そして核ミサイルを保有した日本こそが核廃絶を提案することで、世界に平和をもたらすことができると予想する。さらに日本の核武装は、思いがけない大事な副産物をも生み出す。それは「日本がアメリカから独立」できることだ。アメリカはすでに世界覇権国の地位から脱落していくプロセスに入った。日本がアメリカに替わって平和の覇権を握ることができれば、世界は繁栄を享受できる。あまりにも意外な結論に驚かれるかもしれない。しかし、これこそがゲーム理論が導き出した冷徹な論理なのだ。トランプ時代に日本と世界が生き延びる道を指し示す驚異の戦略論。
日本の核武装こそが世界を救う! これまで誰も気づかなかった核廃絶と世界平和への道をゲーム理論から導き出した驚愕の書!
・日本が世界に通用する国家として立ち上がる3条件
・日本は核保有に踏み切らざるを得なくなる
・日本が率先して核廃棄の道筋を示す
・アメリカからの真の独立なしに日本の将来はない
・戦略的意思決定を構成する7つのステップ
・量子力学が発見したミクロの物理法則に対する精神の影響力
・空海の曼荼羅は現代物理学を先取りしていた
・ユングの集合的無意識に隠された真実
・グローバリゼーションという誤り
・これからの日本は超資本主義で大復活する
木下 栄蔵(きのした えいぞう)
1949年、京都府生まれ。1975年、京都大学大学院工学研究科修了。現在、名城大学名誉教授、工学博士。交通計画、都市計画、意思決定論、サービスサイエンス、マクロ経済学などに関する研究に従事。とくに意思決定論において、支配型AHP(Dominant AHP)一斉法(CCM)を提唱、さらにマクロ経済学における新しい理論(Paradigm)を提唱している。1996年日本オペレーションズリサーチ学会事例研究奨励賞受賞、2001年第6回AHP国際シンポジウムでBest Paper Award受賞、2005年第8回AHP国際シンポジウムにおいて Keynote Speech Award 受賞、2008年日本オペレーションズリサーチ学会第33回普及賞受賞。2004年4月より2007年3月まで文部科学省科学技術政策研究所客員研究官を兼任。2005年4月より2009年3月まで、および2013年4月より2017年3月まで名城大学大学院都市情報学研究科研究科長、並びに名城大学都市情報学部学部長を兼任。2022年4月1日名城大学名誉教授。著作に『経済学はなぜ間違え続けるのか』(徳間書店)、『忍びよる世界恐慌』『資本主義の限界』(扶桑社)、『統計学でわかるビッグデータ』『意思決定法AHPの世界―理想的な意思決定とは』(日科技連出版社)、『データサイエンスから読み解く野球の戦略論』(オーム社)など多数。