「和解」についての日本での第一研究者、井上孝代氏による「老いと和解する方法」!
「老いるのはさみしいこと」とは本当?
「丹(まごころ)」が深くなる年のとり方とは?
シニア世代を取り巻く「老い」との和解方法、伝授!
心理学の知見からめぐらす「老い」×「和解」の考察!心理支援の場でなされるトランセンド法(超越法)を用いて、歳を重ねる「私」との関係を一気によくする!
人は誰でも年を重ねるものです。それに伴って生じる、さみしさ・恨み・苦しさ・悔悟の念…
もしこれらの感情と「和解」できるとしたら、あなたが歩んできた人生は、今この瞬間から、豊かなものへと変貌を遂げるでしょう。人生の4割が「老後」である人間は、今こそ老いていく自分との関係をこじらせない必要があるのです。
まえがき
プロローグ 私のキャリア発達
第一章 老いによる「さみしさ」の正体とは?
第二章 なぜ自分だけがしんどいのか?―セルフ・コンパッションで自分を「独り」にしない
第三章 運のお話―人生を決定づけるのは外部環境ではない
第四章 自分への言い訳をしていませんか?―言葉と片付け
第五章 推し活で人生を推す
第六章 もしも人生に恨みがあるのなら―内観療法の視点から
第七章 「会話」ではなく「対話」を―「対話」を通して他者と新しい自己に出会う
第八章 「白黒思考からの脱却」―“もめごと”から“和解”へのポジティブ・ロード
第九章 人は、愛とつながりでできている―Love&Network
エピローグ
井上 孝代
【経歴】福岡県修猷館高校卒業、九州大学文学部哲学科心理学専攻卒業、同大学院心理学専攻博士課程満期退学、博士(教育心理学)。公立病院・教育相談所・福祉機関・企業などの心理職、家庭裁判所調停委員・参与、和光大学・駒沢大学非常勤講師などを経て、1991年より東京外国語大学留学生日本語教育センター助教授/教授。1998年より明治学院大学心理学部教授/ 副学長、2013年定年退職。2016年まで学長特別補佐。現在、明治学院大学国際平和研究所研究員。名誉教授。マクロカウンセリング研究会代表。臨床心理士、公認心理師。
【専門】臨床心理学、カウンセリング心理学、コミュニティ心理学
【編著書・共著・訳書】『留学生の異文化間心理学』(玉川大学出版部)、マクロ・カウンセリング実践シリーズ:『共感性を育てるカウンセリング』『コンフリクト転換のカウンセリング』『つなぎ育てるカウンセリング』『コミュニティ支援のカウンセリング』『エンパワーメントのカウンセリング』(以上、川島書店)、『あの人と和解する~仲直りの心理学』(集英社新書)、『コミュニテイ・カウンセリング』井上監訳(ブレーン出版)、『心理支援論』『コンフリクト解決のカウンセリング』『臨床心理士・カウンセラーによるアドボカシー』『トラウマケアとPTSD 予防のためのグループ表現セラピーと語りのちから』『重度自閉症児と共に生きる精神障害者のライフストーリー~自伝に基づく協働のナラティブ』(以上、風間書房)、『ワークブック「対話」のためのコミュニケーション~ピアメディエーションによるもめごと防止』(協同出版)など。