「生体マトリックス」とは何か。
それは、筋膜=ファシアを中心に、全身を網の目のようにつなぐ“生命の情報ネットワーク"です。
筋肉、臓器、血管、神経、さらには意識や感情にまで影響を与え、あなたの健康の基盤を形づくっています。
最新の研究は示しています。
ファシアを整えることで、水分子のコヒーレンスが高まり、コラーゲンや線維芽細胞の働きが正常化し、がん・慢性炎症・老化にまでも好影響を及ぼすことを──
筋膜=ファシアは単なる身体の膜ではない。
臓器・細胞・意識を結ぶ生体マトリックス(生命の情報ネットワーク)なのです。
その柔軟性と響きが痛みを軽減し、病の回復を導く機序について本書は探っていきます。
・痛みの軽減に直結するファシアの秘密
・水と周波数がもたらす治癒のメカニズム
・がんや難病におけるファシア研究の最前線
あなたの身体は、ファシアでつながり、響きで癒える。
その可能性を知ったとき、医学は新たな扉を開くのです。
主な内容
第1章 「痛みの正体はファシアにある」
―局所症状ではなく、全身をつなぐ生体マトリックスの乱れ―
コラム「主役を代えて世界を見る」
第2章 「ファシア、5つの秘密」
―筋膜=ファシアが描く生命ネットワーク―
コラム「臍下丹田の正体?──ファシアで読み解く武術の極意」
第3章 「響きと水がひらく治癒の扉」
―周波数・コヒーレンスがもたらす新たな医学の実証データ―
コラム「ハラノムシの正体を探る」
第4章 「がん・難病とファシア医学の挑戦」
―痛みの軽減から全身疾患の治癒科学へ―
コラム「がんという『場』を考える──福田 ─安保理論の新たな展開」
小池 弘人
医学博士・人間科学修士(哲学)
日本統合医療学会業務執行理事・統合医療カンファレンス協会代表理事・マトリックス統合医学研究会代表理事
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・日本統合医療学会認定医・日本メディカルホメオパシー医学会専門医・日医認定産業医・人間ドック予防医学認定医
(主な著書)単著『統合医療の考え方 活かし方』(中央アート出版社)、『統合医療の哲学』(平成出版)、『決定版!新ふくらはぎ習慣』(扶桑社)、『医者と薬を遠ざける「ふくらはぎ」習慣・縮退で考える健康・社会・生き方』(SBクリエイティブ)、『オトナ女子の不調をくすカラダにいいこと大全』(サンクチュアリ出版)、『ふくらはぎ「もみ押し」健康法』(静山社)等。共著『未病ヨーガ』(成瀬雅春と共著)(中央アート出版社)『「ふくらはぎをもむ」と超健康になる』(大谷由紀子と共著)(マキノ出版)、『武術と医術』(甲野善紀と共著)(集英社)、『中高年のための生活習慣病を予防する検査数値の見方がわかる本』(阿久澤まさ子と共著)(日東書院)、『病気が逃げていくふくらはぎ力』(市野さおりと共著)(世界文化社)等。
分担執筆等『こころの癒し─スピリチュアル・ヒーリング』(出帆新社)、『医の智の会話』(平成出版)、『統合医療とは何か?が、わかる本』(ほんの木)等。
統合医療の実践とその理論化をテーマに、日々、四ッ谷のクリニックにて統合医療診療を続け、日本統合医療学会には設立の頃より参加し、今日では理事として運営に携わる。
統合医療に関しては理論(哲学的な基礎構築)から実践(臨床実践・カンファレンス)まで幅広く研究対象としており、近年は、特に統合医療における「ファシア」に大きな関心を寄せている。