人間界の自然を元に戻すことは、
人間に欲望を捨てろというのと同じことで、
そうすれば妖精が人間と戦わなければならなくなる。
だが、妖精には人間と戦う意志もなければ武器もない。
こんな状況では、たとえ次元が違うといっても、もう人間と同じ星に住むことは不可能だと他の星へ移住するしかないと思う妖精たちも増えていた。
新たな道を模索し、協議する妖精たちの間で、伝説の「白コウモリ」の言葉が蘇った。
700歳の妖精オリジーは、子供の時に迷い込んだ森の洞窟の中で、神様とも思える光を放つ巨大な白コウモリに遭遇していた。
その白コウモリはオリジーに、「村に黒い泉が現れたときには、人間でもなく妖精でもない子供をここに連れてくるように」と言った。
今となってはそれが夢だったのか、現実だったのか判然としない中で、妖精達は荒廃した地球を救うために、その伝説を手がかりに答えを見つけ出そうとする。
『妖精心得』
一つ、妖精は人間に存在を知られてはならない。
一つ、ミエミエ草を食べた時は十分注意して体を慣らしてから行動すべし。
一つ、妖精は無闇にチョーダイ菜(お金)を使うべからず。
一つ、妖精はパットボーの木の粉を絶対に妖精にかける(消える)べからず。
一つ、妖精の子供は人間界ではけっして単独行動はせず、やむを得ず行動する時は必ず指導担当者に報告し指導を受けること。
一つ、妖精の子供はミエナイ草を食べてから必ず日没前に虹の門から妖精界に戻るべし。
一つ、人間界は危険に囲まれていることを忘れるべからず。
髙草 洋子
日本画家(日本美術家連盟会員)、文筆家、食養料理実践家。
1950年6月9日富山県に生まれ、5歳で東京浅草に転居。
18歳で水墨画を佐藤紫雲に師事、毎日新聞水墨画教室講師を務める。
21歳で日本画を上野泰郎に師事、以後、1~2年に一度、グループ展・個展を開催。
2009年、「おこめキッチンらぽーむ」を開店。店長として勤務。
画業、子育ての傍ら文筆活動も始める。
2000年 「びんぼう神様さま」を地湧社より出版
2003年 「風と琴」を地湧社より出版
2008年 「若杉友子の野草料理教室」を自費出版
2018年 「若杉友子の野草料理教室改訂版」を自費出版
髙草 俊和
1953年10月21日生まれ。早稲田大学東洋哲学科卒業。
テニスインストラクター(USPTR)。
野草料理研究家で食養生の大家の若杉友子氏と出会い、
妻である髙草洋子とともに自費出版本「若杉友子の野草料理教室」出版に関わる。
レインボープランズ株式会社経営を経て、大阪府箕面市にレインボーインドアテニススクールを開業。
施設内に「おこめキッチンらぽーむ」を併設し、食養生の情報発信と食材提供を行ってきた。
京都府南丹市に自社農場を設け、自然農による食材の調達を目指す一方で、
ロシアのダーチャのシステムのことを知り、日本でのダーチャ普及のため、
「NPO法人ダーチャサポート」を設立し理事長を務めた。
ITにも造詣が深く、ホームページ制作、ロゴ作成、
チラシ作成などのデザインを伴う多くの経験は本作の挿絵にも生かされている。
●「妖精たちのふーよよ村物語」ホームページ
https://fooyoyo.jp/
●ふーよよ ONLINE SHOP
https://fooyoyo.stores.jp/
●Toshi's Room
https://toshi.fooyoyo.jp/
●洋子の部屋
https://yohko.fooyoyo.jp/
●YouTube動画(HD:1920×1080)
https://www.youtube.com/watch?v=XETNwdqU4fI
●FaceBook記事
https://www.facebook.com/100002220448303/videos/360423169296676/