プーチンに影響を与えた哲学者たちの思想を追った本書を読めば、
なぜ今、ロシアとウクライナの間で戦争が起きているのかが分かる!
脈々と続いてきたロシア的理念の歴史をひもとく待望の書全訳!
ロシアは本当に「悪者」なのか?
ニュースで知るロシアのすがたは本当のものなのか?
ウクライナとの戦争で注目を浴びるロシアのその理念。
ロシアの隠された歴史とその思想を知れば、
なぜロシアが「国際秩序」と戦っているかがわかる!
ヨーロッパ・オカルト思想史研究者ラックマンがいどむロシア思想のすがた。
プーチンが信じる強固なアイデンティティーの淵源はここにあった!
ロシアの目指すものを知るための必読書!
ナロードニキとレーニンからグルジェフ、ラスプーチン、ドゥーギンまで
気鋭のオカルト思想史研究家ラックマンによる待望のロシア・オカルト思想史。
第1章 「ロシア的人間」─天使にして悪魔
第2章 母なる大地─桁外れな国
第3章 「美は世界を救う」─イコンの起源
第4章 失われた王国─キエフ陥落ののち
第5章 モンゴルからモスクワ国家へ─宗教的植民とロシアの建設者たち
第6章 雷帝とその苦渋の時代─黙示録的期待
第7章 西欧への窓─近代化への使命
第8章 美しき魂─「幼子のような無垢」への回帰
第9章 「新しい人々」─新しいリアリティーの創造
第10章 「銀の時代」─真理の探求者、哲人、聖人、そして罪人たち
第11章 聖なるロシアの終焉─人民を動かす力
第12章 ソヴィエトにおけるオカルト─精神と一般大衆
第13章 聖なるロシアの復興か─オカルト・リバイバル
エピローグ 第三の道か│もうひとつの知への道
謝辞
訳者跋文 「聖なるロシア」とその「知」について
訳者あとがき
原注
参考文献一覧
図版典拠一覧